第三章:ルーダ城の王子

2/14
2925人が本棚に入れています
本棚に追加
/723ページ
「あぶねぇあぶねぇ……モンスターに会ってたらやられていたぞ」 クリスは何とか城の前まで無事に来れた。しかし、門の前に二人の“番人兵士”がいた。 「止まれ!!貴公は何者だ。この“ルーダ城”に何のようだ」 「そう熱くなるなよ“兄弟”。よく見ろよ、足がいっちゃってるぜ?」 顔がそっくりな番人兵士、どうやら“双子”らしい。 「あんた、よく分かったな?…って感心してる場合じゃない!!仲間のカイルが…えっと…誰か知らないけど…この城に運ばれた筈なんだ!!」 ベイジが足の怪我に気付いたので感心するクリスだが、慌てて話を変える。 「運ばれた?そうか…貴公は“王子”の事を言っているのだな?そのカイルと言う少年なら、このルーダ城の中で手当て中だろう」 「アイツ、久しぶり帰ってきたからビックリしたぜ。あぁ~お前も中に入って手当てしてもらえよ?ペイジ、案内してやれ」 双子でも喋り方が全く違う。ベイジは面倒くさいのでペイジに頼んだ。 「わかった。では、私についてきてください」 「お…おう【内心:よかったぁ~此処であってたみたいだな?それにしても、王子って何だ?】」 スタスタと城の中へ歩いていった。クリスは後を追うようにペイジについていく。image=345346554.jpg
/723ページ

最初のコメントを投稿しよう!