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「親父さんはモンスターに捕まっているんだろ?だったら、尚更そのまま放っておく訳にはいかない!!それにそこには魔王の部下がいるんだろ?だったらそいつを倒して魔王の居場所を聞き出す!!」
「クリスさんの言う通りです!!ユイさん、僕達に手伝わせてください!!」
なんて頼もしい少年達なんだろう。ユイは目を擦りこう言い返した。
「うぅ…さっきの物騒な奴と大違いだわ…。じゃあ、朝起きたらあの空き巣の家に来て……本当にありがとう」
ユイは涙を溢しながら空き巣の家の中に入っていった。
「この出会いは運命だと思うな?大魔王の所までもう少しな気がするぞ♪」
「クリスさん、今の僕達の力では到底大魔王には及びませんよ?もっと強くなってからです!!…戻りましょうか」
今の状態で大魔王の所に行けば一撃で殺されるだろう。クリスとカイルは宿屋へ歩いて戻っていった。
「……………ファンダル」
密かにコソコソと盗み聞きをしていた王子様。クリスとカイルにバレないように先に宿屋に戻っていくのだった。
第四章:泥棒猫…街に現る、終
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