第五章:壁壁壁の迷路地獄

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「お~い来たぞユイ~」 クリスは先に着き、外で空き家の中にいるユイに呼び掛けた。…普通ならノックだ。 「んぅ~もう来たのぉ~。ふぁ……待ってて、準備してから行くから……入ってこないでよ!!」 ユイは空き家の中で大声でクリスに言う。……中ではお着替え中である。 「なんかわからないけど怒られた気分だな……待つか」 しばらくしてカイルとハワードが歩いてきた。随分と遅かったが何かしていたのだろうか。 「遅かったな?何処か寄り道してたのか?」 「お前が早いだけだ!!夜中に女が言った事をカイルから聞いていただけだ。お前から詳しく話すとか言われてもわからないからな」 ハッキリとクリスに言うハワード。クリスはちょっと落ち込む。 「そんなキッパリ言わなくてもいいだろ……俺だってそれぐらい話せるさ!!……多分」 やはり無知なクリスに説明は難しいらしい。空き家の中からユイが出てきた。 「お待たせ!あっ…物騒な奴」 ユイはハワードを見て睨み付ける。この先、この2人の会話に注目だ。
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