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園原基地までは車が通れない場所があるので、浅羽と水前寺は走って森を抜け、園原基地へと辿り着いた。
「なんだ…火災後などないじゃないか」
そう言われて園原基地を覗きこむ。
今までと変わった点など何もない。もちろん燃えていた痕跡などもない。
「致し方ない…帰るぞ浅羽特派員」
「えっ!もう帰るんですか」
「何もない場所に用はない…痕跡らしきモノも見当たらない以上、きっとあれは幻覚だったのだ幻覚」
両者少し納得がいかない様子であった。
渋々、来た道を戻り、森を抜け、再び軽トラに乗り込む。
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