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ああ、なるほど。
康高は同年代と試合ができるのが楽しみらしい。
(大した根性だぜ………)
どうやったらこんなに神経が強くなるのか、ぜひ教えていただきたい。
千早は本当にそう思った。
「今日の部活、荒れるな………」
「え?何で?」
荒れる原因になるであろう少年は目をぱちくりさせ、千早を見てきた。
神経が強いと言うより、天然かもしれない。
それも、超が付くほどの。
「さぁ、知らねー」
適当に受け流し、体育館へと足取りを速める。
後ろから聞こえる少年の声。
「待てよ!」と言っているが、千早は止まらない。
すぐに追い付くだろう。
それに、彼自身も一刻も早く見たいのだ。
バドミントン界の“天使”が復活する瞬間を―――
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