死にたがりのウサギ

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そのウサギはいつも怯えていました。 いつでも背中をぴんと張りつめて、落ちつきなく辺りを見回していました。 「あぁ、肉食動物が近くにいたら どうしよう。 どうしよう。 食べられるときは、きっと痛いのかな。 それなら痛くないように、今死んでしまえればいい。」  
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