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そのウサギはいつでも独りでした。
臆病な性格のせいもあり、他のウサギたちが話している場所に入り込むことが出来なかったのです。
輪になって楽しそうに話すウサギたちの様子を遠巻きに見つめては、
どうしようもない疎外感に打ちひしがれるのでした。
「あぁ。寂しい。
悲しい。
悲しい。
悲しい。
この感情というものが、無かったら
こんな気持ちになる事もなかったのに。
このままずっと悲しいなら、
死んでしまいたい。」
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