死にたがりのウサギ

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ある時、ウサギは独りでいることに耐えられなくなって、 そっと群から抜け出しました。 そして、ただがむしゃらに 走って 走って 走って 走って ふと気が付くと ウサギは今まで来たこともない場所に来ていました。 そこでは穏やかな風が何処までも広がる草の上を吹き抜け、 晴れ渡る高い、高い空が青く広がっていました。 ウサギは空を見上げ、 一筋 涙をこぼしました。
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