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「つか、お前、石投げるはビンタするは、態度がなってないぞ。」
「あんたが変な事言うからでしょ!」
「変な事?・・・ああ、チン○石の事か?」
「言・う・な!」
「だって、お前だってそう思っただろ?」
ユウタは私の手を優しく退けると、ありえない笑顔を向けて続けた。
「なんかさ、この石、不思議な感じして。俺、毎日挨拶してたんだ。いやぁ、石っつうのは分かってるんだよ。でも、なんつうか・・・。
お前も同じなんだろ?」
雨はいつの間にかあがり、ユウタの後ろには雲からこぼれ落ちた光が射して。
その背景が眩しいのか、ユウタが眩しいのか、私にはわからなかった。
でも、ユウタという男子に、私は・・・。
いや待て!
私は毎日『キリン』石に挨拶していたけど、ユウタは『チン○』石に挨拶していたわけで・・・!
毎日チン○に挨拶する男子に惹かれるなんて、ありえない!!!
ちょっと光が射して神々しいだけで、ユウタはチン○に挨拶する男なんだから!!
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