手紙

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「この手紙を読んでいる時、私は天国で楽しい日々を過ごしていると思う。」 この文を読む度、胸が締め付けられる。 元気だった君の姿を思い出してしまうから。 君との思い出が、とめどなく溢れてくるから。 毎日一緒に通った通学路。 今ではマンションが建設されたり、道路が整備されたりして、君の知っている姿はどこにもない。 週末によく行っていた駄菓子屋も、今では店を閉めたまま。 街はどんどん変わっていくのに、僕はずっと変わらないまま。
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