可能性、二割。

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 「原井、“真穂路”?……何て読むんや?」  「“まほろ”です。……先生、覚悟できました!」  「……決心してくれたんか」  「はい……!!」  「……よし。真穂路の入部届、確かに受け取った」 私、原井真穂路、十五歳、ついに念願のマネージャーデビュー! ……今、顔強張ってないかな?(笑)  「……じゃ、早速着替えて」  「へっ?あっ、わ、分かりました……」 あー……初っ端ピンチキター(゚∀゚)ー!! 何もジャージとか動きやすい服とか持ってねぇぞ今日はー!! ……いやまてよ。今日、体操服貰ったんだ。 セーーーーーフ!!助かった……。 ホッとしながら更衣室へ駆け足で向かった。 歩きながら唸ってなかったかな…? そんなの端からみたら、ただの変人だし(笑)。  「……これで、よし!っと」 そうこう考えながら更衣室でサッサと体操服に着替え、 グラウンドまで早足で向かった。  「……先生、着替えて来ました」  「おっ、早いな。ほな……まずは倉庫の整理頼んでええか?」  「はいっ!」 しっかり返事をしてから、部の物置へと向かった。
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