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「……何やお前、練習参加してへんの?」
「へっ……?!」
裕吾、久々会って、初っ端がそれか?!ん?!
……と、裕吾にこう言われるのにも訳があって、
あたし、ここに来てマネージャーになる前は、
少しの間だったけど、プレイヤー(選手)、してました。
いや、ホンマに短期間!!小四から中三の間!
……ね、短期間っしょ。
で、小学生の時に“Red Gun”(赤き銃。まんまだね。)って同じチームに入ってたから、
あたしと裕吾は透高入学前から「選手」として知り合いという訳だ。
ちなみに中学生の時は、クラブチームに身を置かせてもらってた。
中学生はあたし一人だけだったけど……。
「あのね、こんな体力ない、足遅いあたしが練習参加するなんて有り得ないっしょ?」
「いや、真穂路は大丈夫」
「はぁ?!無理!絶対無理!!」
「真穂路はできる!!」
「だから無理!!……ほら、みんな筋トレ行ってるやん!」
「あ、じゃ行くわ」
裕吾は「あ、ヤバっ」と呟いてから軽くダッシュした。
「……行ってらっしゃーい」
あたしは裕吾の後ろ姿に手を振った。
「……ふぅ。こんなもんかな?」
暫く片付けをし続けて、一度キリのいいところで物置から一歩出て、全体を見渡した。
個人的にはまあまあの出来だと思ってる。
……さぁ、仕事が無くなった。
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