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さっきから歩いてるのに全然稔の部屋に着かない。
もしかして迷った?
「…ッツ…」
絢の目に涙が溢れた。
このまま迷って帰れなくなったらどうしよう――
その時だった。
「…ねえ」
絢は、声のした方を振り返った。
…え?
稔に似てるけど、違う。
誰?
その男の子は、優しく笑った。
「稔の部屋まで連れて行こうか?」
「本当ですか!?お願いします!」
よかった。助かった!
でも、そう思ったのが甘かった。
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