オオカミ少年☆

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さっきから歩いてるのに全然稔の部屋に着かない。 もしかして迷った? 「…ッツ…」 絢の目に涙が溢れた。 このまま迷って帰れなくなったらどうしよう―― その時だった。 「…ねえ」 絢は、声のした方を振り返った。 …え? 稔に似てるけど、違う。 誰? その男の子は、優しく笑った。 「稔の部屋まで連れて行こうか?」 「本当ですか!?お願いします!」 よかった。助かった! でも、そう思ったのが甘かった。
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