オオカミ少年☆

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「稔…可愛い」 絢は、クスリと笑った。 「―…ッツ」 稔は、更に赤くなった。 しかし、次の瞬間。 絢の腕をグイッと掴んだ。 「肘…見せて」 絢は、肘を出した。 「血出てる」 そう言って、稔は血を舐めた。 「足も…」 舌で傷を舐めた。 「―…ン」 クスッと稔は、笑った。 「顔赤いよ?」 こいつ… 仕返しされた。 「赤くないもん」 だから精一杯の強がり。 「本当は、違うだろ?」 そう言って顔を近付けた。 「絢がキスしてって言うまでしないから」 「…言える訳無いでしょ」 「じゃあ、このままね」 ズルイよ―― しないでなんて絶対言えない。 バカ稔。 「…して…下さい」 稔は、笑った。 「よくできました」
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