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「稔…可愛い」
絢は、クスリと笑った。
「―…ッツ」
稔は、更に赤くなった。
しかし、次の瞬間。
絢の腕をグイッと掴んだ。
「肘…見せて」
絢は、肘を出した。
「血出てる」
そう言って、稔は血を舐めた。
「足も…」
舌で傷を舐めた。
「―…ン」
クスッと稔は、笑った。
「顔赤いよ?」
こいつ…
仕返しされた。
「赤くないもん」
だから精一杯の強がり。
「本当は、違うだろ?」
そう言って顔を近付けた。
「絢がキスしてって言うまでしないから」
「…言える訳無いでしょ」
「じゃあ、このままね」
ズルイよ――
しないでなんて絶対言えない。
バカ稔。
「…して…下さい」
稔は、笑った。
「よくできました」
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