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「今日は、用事が…」
絢は、鞄を持って逃げようと走り出した。
ガシッ
「今さら何言ってんだ?早く行くぞ」
稔は、絢の肩を掴みながらにっこりと笑った。
「嫌だー!」
絢は、怪しい笑みを浮かべた稔にズルズル引きずらて学校を後にした。
…………………………――――
外には、相変わらず大きなリムジン。
見る度に溜息が出る。
「乗れ」
絢は、渋々リムジンに乗って稔の家に向かった。
「お前さ、そんなにメイド嫌な訳?」
「嫌」
絢は、ムスッとした顔で稔を見つめた。
そう私は、大花稔の専属メイド。
「でも、こうなったのも自分が悪いんだもんな」
稔は、意地悪な笑みを浮かべた。
「そう…だけど」
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