オオカミ少年☆

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「今日は、用事が…」 絢は、鞄を持って逃げようと走り出した。 ガシッ 「今さら何言ってんだ?早く行くぞ」 稔は、絢の肩を掴みながらにっこりと笑った。 「嫌だー!」 絢は、怪しい笑みを浮かべた稔にズルズル引きずらて学校を後にした。 …………………………―――― 外には、相変わらず大きなリムジン。 見る度に溜息が出る。 「乗れ」 絢は、渋々リムジンに乗って稔の家に向かった。 「お前さ、そんなにメイド嫌な訳?」 「嫌」 絢は、ムスッとした顔で稔を見つめた。 そう私は、大花稔の専属メイド。 「でも、こうなったのも自分が悪いんだもんな」 稔は、意地悪な笑みを浮かべた。 「そう…だけど」
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