オオカミ少年☆

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「―…ハア」 絢は、大きな溜め息をついた。 「何?」 「別に…」 絢は、チラリと稔を見つめた。 稔も黙ってれば格好良いのに。 勿体ない。 顔は、タイプなんだけどな―… すると、いきなり稔が絢の顔を掴んで引き寄せた。 「な、何すんのよ!」 「俺の事見てるからキスして欲しいのかなと思って」 「そんな訳ないでしょ!」 絢と稔の距離は、数センチしかなかった。 「―…ッツ」 絢は、頬を赤くした。 クスッと稔が笑った。 「冗談だよ」 手を頭から離した。
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