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「―…ハア」
絢は、大きな溜め息をついた。
「何?」
「別に…」
絢は、チラリと稔を見つめた。
稔も黙ってれば格好良いのに。
勿体ない。
顔は、タイプなんだけどな―…
すると、いきなり稔が絢の顔を掴んで引き寄せた。
「な、何すんのよ!」
「俺の事見てるからキスして欲しいのかなと思って」
「そんな訳ないでしょ!」
絢と稔の距離は、数センチしかなかった。
「―…ッツ」
絢は、頬を赤くした。
クスッと稔が笑った。
「冗談だよ」
手を頭から離した。
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