元旦

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「……誰だよ、こんな時間にメールしてくる奴は?」 突然のメールに驚きながら、僕は着信メールの件名を確認する。 『件名:あけましておめでとうございます』 ……親か? いや違う。僕の両親は元旦の0時ジャストにメールを送るほど完璧主義者じゃない。 ……じゃあ一体誰だ? あ、多分もっつぁん達だな。彼らと会ったのは半年前だが、もうアドレスを交換したほどの仲だ。 もしかしたら……。そう思い受信メールを開いた。 「……違ったか」 画面を見て溜息混じりに小さく呟く。 彼らのアドレスはちゃんと全員名前を付けて登録してあるから、送信者がアドレスで表示されるということは無い。 でもこのメールの送信者はアドレスで表示されていた。ということはつまり、僕とは面識の無い人物が何らかの目的で、僕にメールを送ってきたということになる。……メルマガだろうか。 「なになに……」 アドレスに目を移した瞬間、思わず僕は睡魔に負けそうな目を限界まで開けてしまった。 「アドレスは……god? 神、様から……?」 僕は驚愕の声を上げた。 マジかよ……。 元旦早々、待ちに待った変化が僕の身に起こってしまった。しかも超ド級の変化だ。 一体この怪しげなメールの内容はどういったものなのか。 イタズラメールと分かっていながらも、しかしこのつまらない日常に刺激を求めていた僕は、少し興奮気味に本文へと目を移した。
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