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弟の事件があった次の日…
学校に行くと、1人の男に声をかけられた。
「お前めっちゃやるなぁ!なんで今まで手をださなんだんや?」
声をかけて来たのはコウって同級生。
いじめグループとは別のグループで、世間では不良って呼ばれてる1人だった。
「わからん、今まではオレが我慢したらおさまる思ってた…けどさすがに、弟はあかん」
「そやんな、兄弟やられたらキレるわな!まつは良い奴やな、オレと遊ぶか!ってか、今日ふけるか!」
ふけるとは、学校に行って授業を受ける時間だが、途中で無断で帰る事だった。
「いいよ」
と、話かけられたのが嬉しかったオレは即答した。
「決定!いこうぜ」
オレはコウと学校をあとにした。
このあと夏休みに入り、不良と呼ばれるグループと遊ぶようになり、家にも帰らず遊びまわるよーになってた。
その頃から親が喧嘩をまたやりはじめて、家の中がぐちゃぐちゃになりはじめた…
けど、今までの地獄の日々に比べたら仲間が出来た喜びと楽しさで、家の事なんて全て忘れてたんだ…
夏休みの途中ぐらいから、ひとつ下の弟も遊びまわるようになり、さらに家はぐちゃぐちゃになって行った…
そんな日々が続き、オレは中学を卒業した。
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