3人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
カルサア城執務室。
今、金髪癖っ毛の男、ケビン・カルサア三世が書類の山にひたすら目を通した紙にハンコを押すとゆう作業を繰り返していた。
そこへ、コンコン と扉を叩く音。
「…入れ。」
失礼します。と入ってきた来たのは、右目に傷のある黒髪の男。
王国戦士団の親衛隊、騎士隊、兵士隊の総隊長 レオン・ハルト だ。
「報告です。例の商人、見付かった様ですよ。」
ケビンは作業を一旦止めてレオンを見る。
「連れて来たのか?」
「いいえ、見付けたと私に報告して来たのは兵士隊の一人です。
その後の追跡はアンゼル隊長に一任為ました。」
ケビンは顔をしかめる。
「…アンゼルにか?」
「はい。」
「…そうか。」
その後、執務室はしばらくの間深い沈黙が落とされた。
さくら山。
そこは春になると辺り一面ピンク色に染まる綺麗な、と同時にとてつもなく険しく急な坂なんかが多いと言う事で有名な山。
その険しい、季節外れ(今は夏)な山を一人の男が登っていた。
彼の名は アンゼル・バーン。カルサア国兵士隊の隊長である。
彼は頂上まで後少しの所まで登って来ていた。
何故こんな所に来ているか簡単に言うと、カルサア王から、とある商人を探して欲しいと頼まれたからだ。
そして、今日、その商人を午前中に部下が見付けたと報告に来た。そして、総隊長から
その商人を連れて来いと命じられた。
そして何故、山頂を目指しているかと言うと、なんとなく、そこに探している者が居そうだと思ったから。
山頂が見えてきた。
その時、突風が吹き抜ける。
「お?」
体がグラリと傾いて、土を踏む感覚が無くなったと思ったらそのまま一気に落ちていた。
「おわぁぁぁぁぁっ!?」
その後、地面にぶつかる少し前何かにぶつかったが
彼の意識はそれを認識する前に途切れていた。
最初のコメントを投稿しよう!