第一章 出会い

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さくら山の入り口を少し行った先、山道とは別に崖沿いに真っ直ぐ進む道がある。 その道は、一番奥が行き止まりになっているので、此処の地理に詳しくない人でない限りまず進む人はいない。 その道を進む子供が二人。 アルファードとビルフォードだ。 彼等は行き止まりにある洞穴に住んでいる。アルファードは街が嫌いなのだ。人がとても多いから。 前を歩くアルファードが突然止まる。 当然ビルフォードが、彼を追い抜き前に進む。 アルファードは上を見て 「ビル、そこ危ないですよ。」 と声をかける。 ビルフォードは後ろを向き、それでも足を止めずに聞き返す。 「何――っが!?」 ドゴン …凄い音がした。 崖の上から人が落ちて来たのだ。 それがビルフォードの頭に、落ちて来た人の頭がぶつかった。 その後、二人は気を失って倒れた。 ふぅ。と、ため息を吐いて二人の片足をそれぞれ持ってズルズルと、うつ伏せになってるままで引きずって行った。
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