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さくら山の入り口を少し行った先、山道とは別に崖沿いに真っ直ぐ進む道がある。
その道は、一番奥が行き止まりになっているので、此処の地理に詳しくない人でない限りまず進む人はいない。
その道を進む子供が二人。
アルファードとビルフォードだ。
彼等は行き止まりにある洞穴に住んでいる。アルファードは街が嫌いなのだ。人がとても多いから。
前を歩くアルファードが突然止まる。
当然ビルフォードが、彼を追い抜き前に進む。
アルファードは上を見て
「ビル、そこ危ないですよ。」
と声をかける。
ビルフォードは後ろを向き、それでも足を止めずに聞き返す。
「何――っが!?」
ドゴン
…凄い音がした。
崖の上から人が落ちて来たのだ。
それがビルフォードの頭に、落ちて来た人の頭がぶつかった。
その後、二人は気を失って倒れた。
ふぅ。と、ため息を吐いて二人の片足をそれぞれ持ってズルズルと、うつ伏せになってるままで引きずって行った。
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