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眠れる訳が無い。 以前の高校であった苛め。 生ゴミが入れられたお弁当、落書きで塗り潰された教科書。 そして何故か、半年以上もの記憶が無い自分。 毎日の様に見る悪夢と……何か関係あるのだろうか……? 「精神科には、ちゃんと通ってる?」 質問を重ねてくる奥田に戸惑った。 百合子は隣のベッドのカテーンが閉ざされているのに気がついた。 今の会話聴かれた!?   百合子は気焦った。奥田は、気を察して 「大丈夫よ。眠っているから。まぁ、仮病を理由にね」 そう言いながら、微かに笑った。
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