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その頃。 夏樹は考え込んでいた。 クラスの女子達には、それが、カッコ良く見えて噂をしていた。 「ねぇ。今日の夏樹君。何か、カッコ良いよねぇ?」 「うん!」 そんな噂をよそに夏樹は、保健室での女子生徒の声が気になっていて…… 気がつくと、目の前に親友の学がニタニタしながら、立っている。 「夏樹君、カッコ良いよねぇ。女にモテモテは良いね-!」 「嫌味か?それとも、ケンカ売ってるのか?」 「おいおい、そんな殺気だつなよ。ちょっと、からかっただけだろ?それより。曲、考えてたんだろ!?で、出来たか!?」 「うるさいなぁ!!曲!曲って!お前は、一度も作った事が無いよな!?」 「まぁ、俺は忙しいし」 「じゃ、俺はヒマ人か?」 「そこまで、言ってないだろ?夏樹?」 2人の言い争いは、エスカレートする一方だった。 教室の中では、クラスメイトがヒヤヒヤしていた。 「おい!?何の騒ぎだ?いい加減にしろ!!5時間目の授業始めるぞ!村上は、もう体は平気なのか?」 「ああ、なんとか……」 「夏樹?まさか、仮病を使って寝ていました……なんて、言えないよな?」 学は、ボソッ、と言って自分の席へ戻って行った。
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