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百合子は心地良い夢の中にいたが……次第に、いつもの悪夢へと変わって行ってしまった。 恐縮で悲鳴を揚げた。 それを聞いて、母親は急ぎ階段を上がった。 部屋のドアを開け様としたが、中から鍵がかかっていて、母親はドアをドンドン、と叩いた。 「百合子!?大丈夫!?開けてちょうだい!!」 百合子は……ドアを開けて……母親に泣きついた…… 「ねぇ、ママ?どうして、こんな嫌な夢を見るの?」 「そ、それは……」 百合子の問いに答えられなかった。 「ねぇ?百合子?病院へ行かない?先生も会いたい、と言ってたわよ?」 「イヤ!!」 「百合子。そんな事言わないで、お願いだから……」 百合子をなだめ様と必死になった。
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