705人が本棚に入れています
本棚に追加
百合子は心地良い夢の中にいたが……次第に、いつもの悪夢へと変わって行ってしまった。
恐縮で悲鳴を揚げた。
それを聞いて、母親は急ぎ階段を上がった。
部屋のドアを開け様としたが、中から鍵がかかっていて、母親はドアをドンドン、と叩いた。
「百合子!?大丈夫!?開けてちょうだい!!」
百合子は……ドアを開けて……母親に泣きついた……
「ねぇ、ママ?どうして、こんな嫌な夢を見るの?」
「そ、それは……」
百合子の問いに答えられなかった。
「ねぇ?百合子?病院へ行かない?先生も会いたい、と言ってたわよ?」
「イヤ!!」
「百合子。そんな事言わないで、お願いだから……」
百合子をなだめ様と必死になった。
最初のコメントを投稿しよう!