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美奈子もまた思っていた。
もし、百合子をバンドメンバーに誘わなければ……
あんな事へは為らず、未だに……
百合子が悪いじゃない!!
本当なら、妹は……聖蘭女子附属高校で……3年生として、通っていたはず……
美奈子は、横目で、部屋の隅に置いてある。
真っ二つに折られた。
ドラムのスティックを見た。
ある時だった……
美奈子が、歌の歌詞を覚え様と、何度もCDを繰り返し聴いていた時、一緒に聴いていた……
妹は、いとも簡単に覚えてしまった。
その歌声には、驚いた。
外見も、また更に、ひときわ綺麗になっていた。
百合子がいたら……
美奈子は、ずっとバンドを組む事を考えていただけに……
百合子をバンドメンバーに、誘い入れた時。
まさか、あれ程の絶大なバンドグループとして、トップを走るとは……思ってもいなかった。
でも……確かに、トップにいた……
あの頃。
あの時まで……
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