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パパが、帰ってる!!どうしよう!?今日の事……怒るよね?絶対に……
百合子の心はざわめきだっている。
そんな状況の時に……
“コンコン”とドアをノックする音が、聞こえた。
百合子は、恐る恐る、そっと、開け様としたが逆に鈍い音を発ててしまった。
廊下には、誰もいなかった。
代りに……夕食が載ったトレイとメモ用紙が備え付けてあった。
母親の筆跡だった……メモには
――夕食は、自分の部屋で済ませなさい。食べ終わったら、廊下に置いておきなさい。後で取りに来ます。
パパには、少し体調が優れない、と言って置いたから。
ママより――
百合子は、母親の対応に頭が真っ白になりそうになったが……昼食を食べて無い体は正直だ。
食べ物を欲していた。
百合子は、口をつけた。
惨めな思いが、心の底から湧き上がってきた。
食事を終えると、皆が寝鎮まるのを待ってから……風呂に入った。
湯を沸かしながら、浸かっていると……昔を思い出した。
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