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ダイキ
『この犯人は、無理難題なゲームを押し付けて楽しむ、愉快犯なんだと思う。そして、俺たちがこうやって揉めるのも、きっとどこかで見ていて、楽しんでいるはずだ。』
コヨリ
『…どういうこと?』
ダイキ
『そもそも、この犯人は、昨日ユウヤが3分ゲームをクリア出来なかった事を、何故か知っている。それはきっと、近くで俺たちを見ていたからだと思うんだ。だからゲーム終了後、すぐにユウヤを拉致して監禁をしたんだ。』
タクマ
『マジかよ…。じゃあ今もどこかで?』
タクマはそう言うと、辺りを疑い探るように見渡す。
ダイキ
『そして、今日タクマに届いたメール、AとBの項目を考えると、警察に知られると困ると言っているのと同じなんだよ。』
コヨリ
『だから警察に……』
コヨリは今にも涙が零れそうだ。
ダイキ
『コヨリ、それをすれば、ユウヤは間違いなく殺されるだろう。…だから、このメールの作業をきちんと行えばいいのさ。』
コヨリ
『え?』
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