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ダイキ
『そもそも、口外したかどうかまでは犯人には分からないんだよ。盗聴器でも仕込まない限りはね。しかも今日は花火祭りなんだ、俺たちが集まるのは、至って普通なんだよ。』
タクマ
『なるほど…。けどもし盗聴器があるなら…。』
ダイキ
『…最近、盗聴器をつけられた覚えはあるか?』
コヨリとタクマは首を横に振った。
ダイキ
『俺も記憶には無い。つまり、奴は今もどこかで俺たちを監視をしているだけなんだ。奴と連絡が取れるのは、そのメールアドレスだけなんだ。それを逆手に、犯人を、俺たちで捕まえよう!それしか、ユウヤを救う手立てが無いんだ…。』
コヨリ
『……あたし、怖い。』
コヨリは、手を震わせていた。
その手を、優しく、タクマが包んだ。
タクマ
『コヨリ、大丈夫だ。俺が、お前を守ってやるから』
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