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コヨリ
『…昨晩、ユウヤと貴方は一緒に探す事になった。けど貴方は探す振りをして、ポケットの中に隠していた球を手に、『見つけたぞ、ユウヤ』と言い、ユウヤに球体を見せた。喜びも束の間、貴方に襲われたの。貴方が私達にした話は欺瞞、アレは嘘だったのね。』
ダイキ
『コヨリ……』
コヨリ
『そして、今日、貴方は私とタクマに巧い事を言って、この工場に誘い込んだ。今考えたら、貴方の発言にはおかしな所がたくさんあったわ。』
ダイキ
『うんうん、コヨリを怖い思いをさせてごめんね。けどもう少し落ち着こうよ。』
コヨリは何かに取り憑かれたかのように話を続ける。
コヨリ
『貴方は、ユウヤやタクマの性格を利用し、殺害した。
でも一つだけ計算外の事が起きた。
タクマが私にあのメールを一番に見せた事。
本来なら、タクマの性格なら、親友でもある貴方に見せたでしょうね。
けど、タクマは私とユウヤの関係に、異様に気になっていた。
きっと付き合っている、そう勘違いをしていたタクマは、ユウヤを嫌っていた。
二股をかける奴だと、勘違いをしていたのよ。』
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