チャンス!

7/9
前へ
/52ページ
次へ
「はあ~~~ぁ」 シャワーから熱湯をだして頭から思い切り被り、すぐにぬるま湯に切り替えて、ブルブルと頭を振って、大きな溜め息を吐いた。 くっそぉ… 間宮のヤツ、余計な事を… でも、俺の密かな作戦なんか知るはずないんだから、ワザとなワケないよね… だからって、風呂入っちゃおうって思いつくかな、普通… わからん! 間宮の考えてる事なんか、わかるワケないんだ。 というか、わかりたくもないし!まぁまだチャンスはあるよ。 これからこれから… 「よお、色男。」 「へっ?!」 背後から声。 この声は… 「間宮?!」 「おい、その醜いモン、こっちに見せんじゃねえよ。」 え。 醜いモンって… 間宮は明らかに俺のモノを指さしていた。 「なっ、なんだとぉ?!見たくないなら入ってこなきゃいいでしょ!」 「ふん…おまえの考えてる事なんか、お見通しなんだよ。」 嫌悪の眼差しが向けられる。 「この機会に、ナオを犯っちまおうとか思ってんだろ。」 「うっ…」 ズバリ言い当てられてしまった。 やっぱりコイツ、ワザと邪魔してたんだな… 「そんな事させねぇ。ナオの体はおれが守る。」 「んなっ…」 ガラガラ…バタンッ! 行ってしまった… やっぱり間宮は、ナオが好きだったんだな。 敵だ。 アイツには、負けられない!
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1179人が本棚に入れています
本棚に追加