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風呂から上がってくると、何事もなかったかのようにナオと問題の答えあわせをしている間宮。
「長風呂だな~トオルは!」
あれから15分くらい、葛藤してたからね…
それもこれも、ナオの隣をちゃっかりキープする、腹黒男のせい。
ナオ、そいつ危険人物だよ~?!
気付いてよぉ~!
「なに突っ立ってんだよ。次は数学やるぞ!」
うぅ…
俺が危険を知らせてあげてるのに気付かないナオ…
鈍感なトコも、可愛いんだけど…
ニブイにも程があるよ…
「数学はトオルの得意科目だったよな!コレちょっと教えてくれ」
ナオが俺を頼ってる!
「何なに~♪」
「数学なら、おれも得意だから、おれが教えてやるよ。」
なぬっ!
「あれ、そうだったっけ?じゃあ教えてくれ!」
ムキーーーーーッ!!
ナオに頼りになるってトコ見せてあげたかったのに、とことん邪魔しやがる!
なんてヤツだ!
悪魔だ!
ケダモノだあぁぁっ!
いや、落ち着け、うん。
まだチャンスはある。
次がラストチャンスだけど…
いくら間宮でも、睡魔には勝てまい。
間宮が完全に寝静まったら、行動開始だ!
ふふふ。
待っててね、ナオ☆
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