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教室へ入ると、ナオが爽やかな笑顔で挨拶をしてくれた。
あ~癒されるな~。
隣にはオマケがいたが。
「トオル!オレ今回、すげえ自信あるよ!マコトと今、問題出し合ってたんだけどさ、8割正解してるんだぜ!」
むぅ。
せっかく癒された気分だったのに間宮の名前、言わないでほしかったなあ~。
ま、ハシャいでるナオは可愛いから、許す許す♪
「オレ、もしかしたら今回、おまえを抜いちゃうかもな!」
うっ。
わ、笑えない…
で、でもまさか、いくら今回、あんまり勉強出来ていないからって、普段はちゃんとノート取ってるし…
ナオに抜かされちゃったら、俺、尊敬されなくなっちゃうぅ!
性欲と嫉妬で勉強に手が付かなかった、なんて、カッコ悪いだけじゃん…
「羽村、おまえ自信がねーんじゃねぇのか?」
含み笑いで問う間宮。
ムッカァァーーーッ!!
「はぁ?何言ってんのさ。俺はもうバッチリ。なんの問題もないもんね!」
平静を装って答える俺に、ニヤリと口角を上げる間宮。
な、
なんだよ、
なんなんだよ!
その余裕の表情は…
「じゃあ賭けをしようぜ。」
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