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ナオはやっぱりトイレに閉じこもっていた。
「平塚、開けろって。」
トイレの前で呼び掛ける間宮。
「うるせえ!何で付いて来るんだよ!」
始業のベル。
こりゃ3人とも遅刻扱いだな。
というか、俺、トイレに入る扉の前で聞き耳立てて…
かなり怪しくない?
先生が来ないかビクビクだし!
すごい挙動不審。
「じゃあいいよ、そのままで聞いてくれ。」
間宮は話し始めた。
ナオは静かに聞いている。
「おまえが羽村と付き合うって言ったとき、本当は反対したかったんだ。」
なにいっ?!
「だってそうだろ?男同士、なんて考えられない事だし、まして羽村は、他の男とラブホに行くトコ、見られてるし。」
うっ。
それを引き合いに出しますか。
「…違う、それは誤解だった。」
「まぁそれはおまえから聞いたし、解決したけど…おれは、男同士ってのが、どうしても理解できなかった。おまえが騙されてるんじゃないかと思った。」
なるほど。
まあ、ノンケからすれば、なかなか理解できる事じゃないのかもな。
「だからおれ、羽村に諦めてもらいたくて、賭けを持ち出した。」
ふんふん。
「おまえが心配だったんだよ。」
「マコト…」
友情!
美しき友情だあ~☆
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