友情!

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「だったらおまえ、その時に言ってくれりゃよかったんだよ…」 ナオが弱々しく呟く。 「言えねぇよ。おまえ、幸せそうに見えたし、傷付けるのはイヤだったから。だけど、もし羽村に騙されてるんだとしたら、もっと傷付く事になる。そんなの、もっとイヤだから。」 間宮は、ナオの親友。 本当の意味で、心友だな。 俺には、そう呼べる人がいないから、羨ましい。 「オレ、騙されてるのか…?」 えっ?! ちょっとちょっと! 何でそうなる? ナオってば、間宮の言葉を信じようとしてる~?! 恐るべし、親友!! 「ははっ、安心しろ。昨日、羽村と話したけど、アイツはそんなヤツじゃない。」 ナイスフォロー、間宮! 「羽村はちゃんと、おまえを好きだよ。おまえ、おれより羽村を信じてやれよ!」 そうだよ~! あ~焦った~! 間宮、さんきゅー♪ 「う、うん。」 申し訳なさそうに返事をしたあとナオは個室から出てきた。 そして間宮は、ふぅ、と1つ溜め息を吐いた後、こう言った。 「さて。そこで聞き耳立ててるヤツも、こっち来たら?」 げっ?! ば、ばれてたの…? 間宮、侮れないヤツ…
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