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「トオル!」
「あはは~…間宮ってば、いつから気付いてたの?」
静かに近付いて、疑問を投げ掛けると、間宮は含み笑いで答えた。
「ふん。おまえの事だから、あとくっついてくるんじゃないかと思ってな。しかも影は丸見えだぞ。」
この余裕タップリの態度…
良いヤツだと分かっても、その部分だけは憎たらしい~!
「マコト、トオル、ごめん…」
えっ。
ナオが素直に、しかも、しおらしく謝ってる…
「なんだおまえ、素直すぎて気持ちワリィな。」
間宮って…
善悪を考えずに言葉に出すヤツなんだな…
正直者とゆーよりは、無神経って感じ…
「きっ、気持ちワリィはねぇだろ?!二人の気持ち考えないで、勝手なこと言っちゃったな~と思って謝ったのに!」
ふてくされるナオ。
「まあまあ!とにかく皆、誤解もとけたわけだし、めでたしめでたし☆」
しょーがないから俺がまとめてあげると、ナオだけが不服そうな顔をする。
ナオったら睨まないでよぅ!
「ま、もうおれは何も言わねえよ。お幸せに。」
「マコト…サンキュ!」
そして立ち去る間宮。
ん?
俺の横に立ち止まり、耳打ち…
「ヤるんなら、優しくしてやれ。報告よろしく。」
ビ、ビバ友情!!
俺は、もちろん、と答えた。
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