友情!

7/7
前へ
/52ページ
次へ
「トオル!」 「あはは~…間宮ってば、いつから気付いてたの?」 静かに近付いて、疑問を投げ掛けると、間宮は含み笑いで答えた。 「ふん。おまえの事だから、あとくっついてくるんじゃないかと思ってな。しかも影は丸見えだぞ。」 この余裕タップリの態度… 良いヤツだと分かっても、その部分だけは憎たらしい~! 「マコト、トオル、ごめん…」 えっ。 ナオが素直に、しかも、しおらしく謝ってる… 「なんだおまえ、素直すぎて気持ちワリィな。」 間宮って… 善悪を考えずに言葉に出すヤツなんだな… 正直者とゆーよりは、無神経って感じ… 「きっ、気持ちワリィはねぇだろ?!二人の気持ち考えないで、勝手なこと言っちゃったな~と思って謝ったのに!」 ふてくされるナオ。 「まあまあ!とにかく皆、誤解もとけたわけだし、めでたしめでたし☆」 しょーがないから俺がまとめてあげると、ナオだけが不服そうな顔をする。 ナオったら睨まないでよぅ! 「ま、もうおれは何も言わねえよ。お幸せに。」 「マコト…サンキュ!」 そして立ち去る間宮。 ん? 俺の横に立ち止まり、耳打ち… 「ヤるんなら、優しくしてやれ。報告よろしく。」 ビ、ビバ友情!! 俺は、もちろん、と答えた。
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1179人が本棚に入れています
本棚に追加