時は来た

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あれからチャンスは訪れず。 あの時の耳打ちの内容を聞かれた俺は… 「平塚を頼むって言われただけだよ!」 と誤魔化した。 だって、さすがに、いくら本音を言い合える仲でも、それは言えないでしょ! えっちしたい、なんて素直に頼めたら楽だけど… 絶対嫌われるし~! やっぱり、自然な流れで、そうなりたいじゃん? だけどなかなか、そんなチャンスは来ないもんだ。 あのお泊り会、もとい勉強会が、絶好のチャンスだったんだよ~! 「まだヤッてねぇの?何やってんだよ、おまえ~。」 二人になると必ず、こう言ってくる間宮。 おまえがあの時、邪魔しなければできたんだ~! と、言ってみる。 「ま、運が悪いと諦めろ。」 「なんだよ~それぇ。応援してくれよぅ。」 すっかり仲が良くなった。 ナオには内緒。 こんな会話をしてると知ったら、激怒しちゃうもんね! それにしても、ナオとえっちな雰囲気になるのは結構ムズかしいんだよね… 間宮は意外にも女ったらしだから聞いてみたけど… 「男に対してなんて、分かるワケねぇじゃん。まして平塚が相手じゃ、かなり難易度高いだろ。」 間宮もそう思う? な~んか良い方法、ないかなあ?
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