~第1章~

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  「課長!おっはよーっス!!」     来た…(汗)     栗色の長髪を爽やかにまとめ、整えられた眉毛に鼻筋の通った綺麗な顔立ち。スラリと長い足にビシッとビジネススーツをキメた…今どき風の若い彼。     「なぁに、朝からシケた顔してるっスかぁ!(笑) 楽しくいきましょーよ、楽しく!ねっ、課長ー!(笑)」     この元気満タン爽やか男の名は“山下太一”24歳。 私の部下の1人で、今、1番のノリにノッている我が部署きっての期待のホープだ。 人当たりもよく、同僚達や女性社員からの人気も高い。     毎朝必ずここで出っくわす訳なのだが…なぜにこの男は朝っぱらからこんなに元気なのか…。     自分とは全くの真逆の人間だ…。     彼に悩みなんか無いんだろうなぁ…。    
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