~第1章~

12/14
前へ
/16ページ
次へ
  この日の商談の結果は…         …見事に撃沈。     「いっやぁ~…僕は絶対いけると思ったんスけどね~(汗) 担当の僕の押しが弱かったんスかねぇ~(汗) 課長、スンマセンっした!」     いや…何も彼は悪くないのだ。   だいたい誰が買うというのだ、この     『自動リンゴ皮剥き機』       提案している自分でさえ買おうと思えないような商品なのだから。     何より…むしろT社の紹介を頂くまでにこぎつけた彼の手腕に脱帽させられたものだ。     「課長!明日こそは必ず契約取りましょう! 今日は今日、明日は明日、頑張るっス!(笑)」     彼の言葉は…自信に満ちていた。    
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加