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自分の名は“吉岡史郎”50歳。
何の変哲も無い、ごく普通のサラリーマンだ。
毎朝満員電車に揺られ、淡々と仕事をこなし、また電車に揺られて帰宅する毎日。
家に帰ると…お世辞にも美人とは程遠い妻がコタツに横たわってテレビにかじりついている。
カバンを置き、上着をハンガーにかけながら妻に声をかける。
「…ただいま。」
「…………ん。」
自分に見向きもしない。
いつもこんな感じだ。
昔はこれでももう少し可愛かったもんなんだがなぁ…。
「…飯は…?」
「…ん→」
横たわったまま台所に指を指す。
そこにはカップメンとまるごと1個、リンゴが置かれていた。
…おぃおぃ…(苦笑)
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