第1話 スケーティングアワー

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ボードを滑らせ 噴水広場に辿り着くと、 先客が一人居た。 黒い帽子を深々と被った少年がボードでひたすら『オーリー』を繰り返している。 「あんなに高く・・凄い!」 テールを強く踏んでジャンプしノーズ側の足でボードを擦り空中で地面とボードを平行にし着地するジャンプの基本トリック。 基本とはいえ、 あそこまで高く跳ぶ オーリーを見たのは 初めてだった。 この後も帽子を被った少年は ノーズマニュアル・テールマニュアル・フリップ・・等のトリックを次々と決めていく。 私は時を忘れ、 少年が繰り出す トリックに見とれていた。
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