第1話 スケーティングアワー

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ゴオオォっと物凄い音と共に、目の前を白銀の機体が駆けて行く。 それを追うようにして二体のバードシリーズが街の上空を低空飛行して行った。 「凄い凄い! 街中をBDで滑走するなんてッ!!」 心踊るようなこの感覚・・ 私はいてもたってもいられなくなった。 パジャマ姿の間々 駆け出した私は、セルフォンから原付きバイク(スクーター)を転送した。 「あのバードタイプ、たしか・・」 昨夜 噴水広場の上空を通り過ぎた機体だった。 「それにこの機体は・・」 目の前をボードで滑走する白銀の機体。 初めて見るBD機だ。 特集記事でもこんな機体は見た事がない。 「あ、やばっ。この先は・・」 街と高原の境目にある急な500段の階段。 落ちれば即死だろう。 それを目の前にして白銀の機体は、テールを強く踏み空中へと舞い上がった。
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