14人が本棚に入れています
本棚に追加
「凄い・・あんなに高く跳ぶなんて!」
低空飛行をしてるとはいえ、
バードシリーズのBDと
直列に列ぶくらいだ。
それを見て私は
昨晩の少年を思い出した。
太陽の逆光線を浴びた三機のBDが黒いシルエットを被せて重なる。
と、次の瞬間・・
バードシリーズは二手に分かれて大きな爆発音と共に空中分解した。
残った白銀の機体はボードの上で両手を拡げ、バランスをとりながら高原に着地。
何故かそれに合わせて私の視線も下がって行く・・
「いやぁぁぁぁぁッ!!」
すっかり忘れていた。
この先が階段だった事を・・
死ぬ・・いや、
リアルで死ぬ訳ではない。
だけど死ぬ瞬間を垣間見る訳だ。
恐い・・恐いに決まってる。
「えっ?」
落ち行く私の背後に何かが迫っていた。
「・・て・・?」
BDのアームが
まるで虫を捕まえるかのようにして私を掬い上げたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!