第1話 スケーティングアワー

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赤茶色の台地に全身ピンクで塗装された私のBD機体。 「ほら、やっぱり動かないじゃんかぁ~」 座席に座りレバーを引いたり押したり。 そんな事をしてもセルフォンを接続してない以上 機体は動く訳無かった。 「きみも動かせれないの?」 「いや・・ふつう動かせないと思うけど」 当たり前の事を言っているのに、私の心はモヤモヤしていた。 と、そんな時。 私のモヤモヤを晴らす事件が起こったのだ。 「な、なにっ!?」 大きな揺れ。 震度にすれば8だろうか。 とにかく物凄い揺れと共に目の前の景色が歪み、そこから出て来た真っ黒い手が空間を引き裂いた。 「バグリア!?」 私が見たもの・・ それは、黒い塊から生える鋭く尖った黒い手。 プレイヤーに危害を加える謎の“生命バグプログラム”・・『バグリア』だった。 それを認知した時。 奴は私達を襲って来た。
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