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――死んだ・・
PCUにはセルフォンを接続していないし、今から起動させても間に合わない。
(せっかく貯めた電子マネーもBDもぱーかぁ・・)
バグリアのコアから放たれる光線を浴びてしまうと、全てが“無”へと帰されてしまう。
プレイヤーに危害を加える事から危険視されている存在。
バグ:バーチャル世界を制御するコンピュータープログラムの製造(コーディング)上の誤り、欠陥を表す。
バグに浸蝕された区域は無空間となる。
「なにぼーっとしてるの? 行くよ」
「え・・」
私は絶望しているというのに彼は希望に満ち溢れた顔をしていた。
操縦桿(そうじゅうかん)を握る私の手に感じる温もり。
「さあ、行こう!」
彼は私の手を握り、操縦桿を押し出した。
「グギィヤァァアッ!!」
何とも言えない悲痛な叫び声が耳に障る。
まあ確かに目ん玉 殴られたら叫んでしまうか。
「ボードは無いの?」
「あ、あるよ! 今すぐ出すから」
高原の台地に転送した私のジェットボード。
これもまたピンク一色。
たんと飛び乗りジェットを噴射させた。
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