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青い空・・赤茶けた台地にピンクの機体。
「凄い凄い!」
彼がトリックを決める度に私はそう言って心を踊らせていた。
「きみ面白いね?」
「え、なにが?」
「トリック決めると凄く喜ぶから」
こんなに楽しい時間は久しぶり。
だから永遠にこの時間が止まってしまえばいいのに。
だけど景色が流れる度に時も進む。
この興奮もいずれは冷める。
(嫌だな、そんなの・・)
今が凄く楽しい。
明日もこんな気持ちになれるだろうか。
無理だろうな・・
涙色の空を見詰めると少し心が切なくなった。
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