第1話 スケーティングアワー

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「みぃーつけた!“ダーリン”」 モニターに映し出されるピンク色のBD。 それを見て彼女はにんまりと微笑む。 「ホントにあれか!? 思っていたのより随分違うが・・」 「間違いないです! あのオーリーはダーリンです!」 トリックの癖で誰かを見極める事に関しては“ぴかいち”である。 そんな彼女に疑いを持つ彼は、半信半疑ではあるが空母艦の軌道を下へと向けた。 「紅茶ばさ入れたでさあ~こでのんでピノもリーダーもリラックスしてくだせぇ~」 「ありがとうミント!」 「すまねぇ」 緊張感すら打ち砕く言葉の訛り。 にっこり微笑む彼女はトレイを掲げてみせた。
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