第1話 スケーティングアワー

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その頃 私は終わらない夢であってほしいと願いながら、彼と一緒にBDを滑らせていた。 「なに・・あれ、空母艦!?」 見上げた先に写るは真っ黒い戦艦。 それが私達の真上に到達した時にピット内で通信アラームが鳴り響いた。 『こちらキール・・ステイトか?』 「キール!? やだ、うそッ! ライトスタンスのキールなの!?」 「きみキールを知ってるの?」 モニターに映し出されたのは、あの“BDライダー集団ライトスタンス”のキールだったのだ。 『ステイト・・誰だその女は』 「名前は?」 「私はリリア」 ステイト・・彼の名前らしい。 『う~ん・・よし、合格だ! 今からハッチを開く、ステイト、そのリリアって子と一緒に戻ってこい』 「了解」 そこで通信は途絶えた。 ハッチが開くと彼『ステイト』は私のBDを巧みに操り空母艦の中へ。 オーリートリックを決めた直後にジェットを噴射させ、より高く飛び上がる。 そのまま滑り込むようにして艦内へと納まった。
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