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次に私が目を覚ました時は
リアル世界のベットの上。
白い天井
明かりの点いていない
暗い部屋。
静かな空間に
腹の虫が唸る。
そっと部屋の扉を開けて
リビングを覗くと、
明かりも点いていなく
人の気配もしない。
どうやらお母さんは
出掛けているみたいだ。
しめしめと思いつつ
私は冷蔵庫の
扉を開いてみた・・
父親は私が幼い頃に亡くなっており、今は母と二人で生活をしている。
「何もないじゃんかぁ・・」
がっくしと肩を落とし
私はうなだれた。
こういう時は
コンビニに行くのが一番だ。
家を出て歩く事 約五分。
「いらっしゃいませ」
明るい声で
女性店員が
迎えてくれる。
私はカゴを手に持ち、
牛丼・ミートスパゲティー・ラザニア・ミックスサラダ・プリン・チョコレート・炭酸飲料・・
とカロリーの高そうな物を
次々と入れていった。
「合計で1666円でございます」
「電子マネーで」
レジ横に設置された端末機に
セルフォンを翳して
支払いを済ませた。
「おっ、桜じゃん!」
「あ・・憲太!? 久しぶり~」
憲太は中学時代の同級生。
ちなみに歳は18才。
彼女いない歴18年の
モテない童貞君。
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