‡~プロローグ~‡

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少しの沈黙の後魔王クリスが語りだした 「我ははるか昔魔王として人間界や魔界を震撼させる程魔力を持っていた。15歳になる頃には周りは我を魔王と呼び恐れる者もいれば尊敬する者もいた。我は自分に出来ない事はないと思っていたし実際全て思い通りになった。だがある時均衡を保っていた人間と魔物の力関係が変わって大きい戦争が起きた。我は魔王、もちろん魔物側についた、元々人間は自分勝手で嫌いだったしな、もちろん我が入った魔物軍は圧倒的に優勢だったしかしある時この魔王城にたった一人で攻めてきた女がいた。そいつは勇者と自分で名乗り我に戦いを挑んで来た、もちろん我は戦った。誰もが我が勝つと思っていたし途中まで圧勝だったしかし我はそこで油断してしまい女が魔力を溜めているのに気付かず呆気なく負けてしまった。我は負けは死を意味すると思い目を閉じたしかししばらくしてもなにも起きないので不思議に思い目を開けてみた。女は我を見ながら泣いていた。我は何故殺さないのか聞いたすると女は魔王でも生きてる者を殺したくないと言った。我はその姿に惚れてしまい女と結婚して幸せな日々を過ごした。しかし人間共は女が裏切ったと思い女が一人の時に暗殺しようてしていた。我はそれを知り女の所に急いで向かったが一歩遅く女は死んでいた。我は怒り狂って人間共を虐殺していった。人間共がみるみる減っていき世界の半分が地獄と化した我は人間全員をこの世から消そうとしていた時夢で女が泣いてるのを見た。その時初めて女はそれを望んでないと分かった。しかし時は遅く人間は我に恐怖し魔王は人間の敵として見られ我は仕方なくこの城に隠れながら過ごしていた。そして死ぬ間際我は誓った。人間を許した訳じゃないが女が望んでいた平和をずっと守ろうとそしていつか我の生まれ変わりにこの力を預けようと。それがライトお前だ」 ライトは聞かされた魔王の壮絶な人生にかなしみそして魔王の生まれ変わりである自分が世界を平和にし見守る事を心に誓った。しかしライトはまだ七歳でありいくら魔王と同じ力を持っていても使いこなせない。それをわかっていた魔王が「我が直接お前を鍛えてやる」といいライトは魔王と修業に明け暮れる日々がつづいた
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