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チシャと同じ茶色い瞳を恐怖で染めながらも、フォードを慕うリゼル。
フォードはそんな娘を見ながら絶対に生かしたいと思った。
自分の命なんてどうでもいい。
リゼルが助かればそれで・・・。
フォードは表情を一気に引き締めると、ベッドのシーツを取りリゼルに頭から被せる。
「顔を見られると逃げたとき直ぐにバレちゃうからね・・・。さあ、行くわよ!!!」
リゼルの手を引きながらフォードは走る。
「母上・・・」
「何?」
走りながらリゼルがフォードに声をかける。
「母上は、何故殺し屋に?」
フォードはその質問に言葉を詰まらせる。
正直に言うべきか・・・。
フォードは前から来た反乱軍を射殺しながら悩む。
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