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「ここに残れば死んでしまうかも知れないのですよ!?」
「民を危険に曝しといて自分は安全な場所に逃げろと言うのか!?俺は王なんだ!!!この国を治める者として逃げられるわけがないだろう!!!」
チシャの叫びにアックスは黙り込む。
「戦いましょう」
静かにそう言ったのはフォード。
フォードはチシャとアックスの顔を交互に見つめた。
「逃げずに戦おう」
フォードの言葉にアックスは反論する。
「無理です!今回のクーデターの主犯は、マルクスです!!!あいつは脱獄し城内にいる殆どの兵を仲間に引き入れたんですよ?」
「だから?三人でも勝てるかもしれないでしょ。諦めたらそこでおしまいよ」
フォードはそう言うと笑った。
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